季節を数字で感じるとは、どういうことでしょうか。
1月・2月は「寒い」、7月・8月は「暑い」…カレンダーを見ただけで、そう感じますが、今回は、〇〇から数えて△△日目とかXX℃超えで季節感たっぷりのあの行事・あの現象…といったようなことを少々書いてみます。
まず、立春から数えて何日目という表現に、次のような有名な日があります。
<八十八夜>(※1)
立春から数えて88日目~今年は5月2日…今まさに新茶シーズン~5月2日は、緑茶の日なんですね!
立春から数えて210日目~今年は9月1日。
この日は台風シーズンを迎える時期、しかも関東大震災が発生した日であって防災の日とされたようですが、実際に9月1日に襲来した台風は昭和20年以降では1回だけで、台風の特異日(※2)は、9月16日と26日と言われています。
立春から数えて220日目~今年は9月21日。
上記のように、9月21日を中心に前後1週間程度は台風襲来の危険期間となりますが、昨今は、6月や10月に上陸したりするケースが増えているような気がします。
次に、1月1日から、その日その日の最高気温を積算して400℃を超えると…スギ花粉が飛び、同じように、今度は2月1日から、その日その日の最高気温を積算して600℃を超える、または、その日その日の平均気温を積算して400℃を超えると…ソメイヨシノが開花すると、まことしやかに言われています。
もちろん、自然の営みを数字だけで表すことは出来ないのですが、以下の表のように、これが意外とフィットしていることもありますので、天気の諺(ことわざ)くらいの拠り所になるかも知れません。何事も無視するのではなく「ホントなの?」と疑問を持つことや確認をすることも心掛けたいものですね!
前回、二十四節気の春の章について書きましたが、言葉や文字だけでなく、数字でも季節を感じることが出来ます。
皆様も、何かに疑問を持ってみませんか?
その結果、新しい法則…なんてモノが見つかるかもしれませんよ!
《サニーちゃんのお天気メモ》
(※1)八十八夜や二百十日は雑節のひとつで二十四節気の補助的な位置づけなんだよ。生活や自然現象中心に行事や季節の区切りとして用いられていて、他に土用・節分・彼岸・入梅・半夏生(はんげしょう)などがあるよ。
(※2)ある天候が偶然とは思われないほど高い確率で現れる特定の日(デジタル大辞泉より)のことだよ。
<ゼフ>