毎日なにげなく見聞きしている天気予報。
「良いお天気」という言葉は使われていないこと、お気づきでしたか?
人によっては晴れの日より雨の日の方が「良いお天気」だったり・・・
その人その人によって違いますものね。
そういう言葉は使わないようしているのです。
気象庁では天気予報などに使う予報用語を定めています。
天気予報が正しく伝わるように
・誰にでもわかること
・聞き取りやすいこと
・言葉は時代によって変化していくものなので、
みなさんの感覚とはなれてしまわないこと
など考えて定めているそうです。
たとえば、「荒れた天気」という言葉。
これは「雨か雪が降り注意報基準を超える風が予想される天気」に対して使うとされています。
一方、荒れた天気と書いて「荒天」という言葉は、
音で聞くと漢字が何通りも思い浮かんでしまいます。
ですから「荒天」という言葉は使わず「荒れた天気」を使う、としています。
「晴天」は使ってよい予報用語になっていますが
やはり同じ音の漢字があるので
ラジオなど音で伝える天気予報では使わず
「晴れ」か「晴れの天気」を使いましょう、と。
細かいところにまで気をつかっていますね。
今度、天気予報でつかわれている言葉を
ちょっと意識して見聞きしてみてください。
「だからこんな言い回しになるのね!」と
新たな発見があるかもしれません。
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