暑かった夏もようやく終わり、秋へと季節が進みました。
みなさまはこの夏どんな風に過ごされましたか?
北海道占冠村のトマムに、夏の間、雲海(※1)を楽しめる場所があります。
その名も雲海テラス。ちょっとわくわくする名前ですね。
冬はスキー場となる山の標高1000メートル付近にあるゴンドラ山頂駅がその場所です。
こちらは今年の9月に撮影した写真です。
日の出の瞬間にみんな注目です。
この雲海の正体、実は霧なのです。どこでできた霧だと思いますか?
雲海の合間に見えるのは日高山脈の山々です。
日高山脈は北海道の中央南部に位置し、その長さはおよそ南北150kmです。その東側には十勝平野が広がり、その南には太平洋がありますね。
この太平洋の上で発生した霧が風に流され日高山脈を越えてくるのです。
流されていく過程でかき回され、厚さが200mにもなり雲海として見えるのだとか。
お手元に地図があったら広げて、霧が移動していく経路をイメージしてみてくださいね。
さて、どうして太平洋沖で霧が発生するのでしょう?
南よりの風にのって湿った暖かい空気が相対的に冷たい海の上に流れてきます。すると、湿った暖かい空気が冷やされ霧が発生するのです。これを「移流霧」といいます。別名「海霧」ともいいます。
この霧がトマムで見られる雲海の正体だったわけです。(※2)
雲海テラスは6月から10月上旬まで楽しめます。
今年はもうシーズンオフになってしまいますね。
雲海が発生する確率は日々異なります。頑張って早起きしたら見ることのできる(かもしれない!?)特別な朝。来年の夏休みに、幻想的な空間を体験してはいかがでしょう。
《サニーちゃんのお天気メモ》
(※1)雲海とは、雲がはるかに横たわっている海原のことだよ。山頂や飛行機から見下ろした時に海のように見える雲を雲海というのね。
(※2)トマムに現れる雲海は他にも種類があるのよ。地上付近の空気が放射冷却によって冷やされてできる放射霧もそのひとつです。
<18号>
素晴らしい!!!
一度見てみたい雲海。
神秘的な感じなんでしょうね!?
今までは飲んだことしかなかったものですから。
「♪そば焼酎~う・ん・か・い~♪」