並べたり重ねたり…工夫しよう!

11月3日の文化の日は、晴れの特異日といわれていますね。

大辞林によると、特異日とは、
晴れとか雨とかの天気が、統計上高い確率で現れる特定の日。
東日本では11月3日は晴れの特異日といわれる…とあります。

そこで調べてみると、東京管区気象台のホームページに、
過去30年の天気出現率データがありましたので、
横浜の11月をグラフ化してみました。


左から右へ日ごとにの出現率を並べてみると、
確かに11月3日は4日と並んで雨が一番少ない日ですが、
晴れが一番多いわけではない…なのに晴れの特異日
きっと、もっと長期間のデータを集めれば晴天率が増える?
そうですね~観測継続と積み上げが今に未来に繋がって、
受け継がれるものだなんなぁ~と改めて思ったりしますね。

このように、データ(数値)を直接眺めるより、
日別に並べたグラフにすると直感的で判り易いですよね。

 

たとえば、気象庁ホームページは有用な情報の宝庫です。
データだけでなく、判り易い図表や画像も満載ですが、
時として、あっちの図表・こっちの画像を交互にみる…
ということになるのも事実~ちょっと工夫してみませんか?
ということで、今年11月3日の文化の日…
前日の雨模様も回復して、やっぱり好天気になりましたが、
空気の乾燥傾向を肌で感じて~調べたくなりました。

気象庁ホームページの衛星画像に水蒸気画像があります。
一般的な雲画像とは異なり、上空の空気の湿り具合を、
夜でも・雲がなくても、湿度が高いほど白く・低いほど黒く…
そんな色調変化で視覚的に確認することが出来る画像です。

この日の午後、横浜では、湿度30%台まで下がりましたが、
地上観測と直接連動しないまでも変化の様子が垣間見えます。
時系列変化を水蒸気画像と一画面に並べて見比べると、
より納得出来るような気がしますが…如何でしょうか?

11月3日午前3時<赤枠>

(気象庁HPの画像を加工)

11月3日午前9時<緑枠>
 (気象庁HPの画像を加工)

11月3日午後3時<青枠>

 (気象庁HPの画像を加工)


そして、同時刻の天気図と水蒸気画像も、別々に眺めるより、
以下のように重ねてみては?
湿り具合と乾き具合のグラデーションや、それぞれの領域が、
高気圧・低気圧・前線との位置関係含めてよく判りますよね。
通常の雲画像と重ねても興味深いですよ。
                 ↓↓↓
  (気象庁HPの画像を加工)


有用な情報や画像を個別にみるより、並べたり・重ねたり、
そんな工夫をすれば、新たな発見生むかも知れませんし、
これこそ楽しく理解するコツなのかも知れませんね。

 

《サニーちゃんのお天気メモ》

上空の空気の湿り具合や乾き具合は、空を眺めても判るよ!
<左>上空が湿った状態:雲の原料多くて飛行機雲の尾が長い。
<右>上空が乾いた状態:雲の原料少なく飛行機雲の尾が短い。

そうそう、今年の文化の日…<右>のように、
飛行機雲が夕陽で茜(あかね)色に染まって感動的だったよ!

飛行機雲がどうしてできるのか…
詳しくは、過去のコラム「飛行機雲」を読んでみてね~

上空の湿度高いと雨が近い~飛行機雲の尾が長いと天気は下り坂、
観天望気(かんてんぼうき)に繋がる言い伝えとか諺(ことわざ)も、
ちゃんと説明出来れば、立派な自然気象予報士なんだね!

ところで、顔を洗う猫って~気象予報士なのかな?
う~ん、ちょっと疑問!
 

<ゼフ>