いずれあやめか、かきつばた?        花しょうぶも忘れずに!

雨の季節ですね。

雨に似合う花といえば、
まずは、紫陽花(あじさい)(注1)かも知れませんが、
何か忘れちゃいませんか?・・・ということで、
みなさんのお近くでも、
花しょうぶが見ごろを迎えている頃かと思います。
日本各地で、花しょうぶ祭りも開催されていますね。
<写真①>

<写真②>


<写真③>


<写真④>(注2)

実は私、前から、混乱していました。

しょうぶ
花しょうぶ
あやめ
かきつばた
アイリス
・・・

<何れ菖蒲(あやめ)杜若(かきつばた)
しょうぶあやめも漢字で「菖蒲」と書きますし、
どれも、似たお花を指しますよね。
何が違うの??どう見分けるの?

そもそも、しょうぶ花しょうぶは、まったく違います。
こちらがしょうぶ5月5日に菖蒲湯に入れる葉っぱですね。
<写真⑤>

葉っぱは、花しょうぶとそっくりですが
サトイモ科で、紫色でなく黄色い花が咲きます。

一方、他の花
花しょうぶ
あやめ
かきつばた
は、全てアヤメ科アヤメ属

アイリス(iris)というのは、アヤメ属の英名なのですね。
だから、花しょうぶあやめも、かきつばも、
英語ではアイリスです。

園芸種でおなじみなものに
ジャーマンアイリスというものもあります。

では、本題。
どうやって見分けるのでしょう?
一番簡単な方法は
花弁の元を見ることです。

あやめは、網目模様が特徴的。
<写真⑥>

<写真⑦>

花しょうぶは黄色の模様が見えます。
<写真⑧>

かきつばたは白の模様。
<写真⑨>

どうですか?違い、分かりますか?

その他、咲く場所も違います。
あやめは畑のような乾燥地を好み、
かきつばたは水辺などの湿地帯、
花しょうぶはその中間で畑地でも湿地でもOK。

背丈でも
あやめが一番背が低く、花しょうぶは背が高めなど見分けられますが、
花弁の元の違いが一番分かりやすそうです。

見分けられると、ちょっと嬉しいですよね。

なお、今回の<写真①~⑧>につきましては、
サニーエンジェルス会員の皆様が全国各地で、
撮影された写真を使わせていただきました。
ご提供いただきました皆様、ありがとうございました。
<写真⑨>につきましては、
お花の写真集(http://www.flower-photo.info/)から
取得しています。

 

 

<サニーちゃんの一口メモ>

有名な絵画をご紹介! 

ゴッホ作 アイリス
 

尾形光琳『燕子花図』(かきつばた ず)
 

(注1)1年前のお天気コラム「紫陽花のひみつ」も見てね!
http://sunny-angels.jp/blog/?m=201306

(注2)左の写真は「野生種」ですが、
右の写真は今出回ってる花しょうぶの「原種」、つまりルーツだそうです。
この原種をもとに、マニアの方が品種改良しまくった結果、
今や、ものすごい数の種類(1000種以上)花しょうぶ存在するんですね。

<1号>