冬山で出会った不思議な現象

日常の生活から離れて、山で出会った不思議な現象。
自然の作り出す造形に見とれてしまいます。

それでは、いくつかご紹介しましょう。

(※1)≪雪まくり≫
強風や斜面などで雪の塊が転がりロール状に大きくなる現象。

この写真は、木の枝から落ちた雪が転がっているところ。
自然に雪だるまが出来ていた・・・なんて、あったらステキですね!

(※2)≪霧氷≫
気温が氷点下の時に、

空気中の水蒸気や過冷却(かれいきゃく)水滴が樹木などに付着してできる氷。
冬に白い花が咲いたようで、寒さを忘れて見とれてしまいますね!


(※3)≪ブロッケン現象≫
高い山などで太陽を背にして立ったときに、

前方にたちこめた霧に自分の影が投影されて、その周りに虹色の輪が見られる現象。
さすがに、神々しくて思わず手を合わせてしまいますね!

※季節を問わず見ることができます。

ちょっと疲れたとき、
何か考えたいとき、
日常から離れたいとき・・・
厳しくも美しい冬山があなたに贈り物をくれますよ。

登山をするときは安全対策を万全に!
冬山の登山は特別な装備が必要です。

 

《サニーちゃんのお天気メモ》

(※1)≪雪まくり≫
こんな条件が揃って出来るんだよ。

①雪の表面が凍るなどして上に積もった雪が離れやすくなっていること
②上に積もった雪にある程度粘度があること
③ちょうどよい強風、斜面の角度など

(※2)≪霧氷≫
生じ方によって、こんなふうに分類されるんだよ。

①樹氷(じゅひょう):風速が弱いとき(蔵王のアイスモンスターなど)
②粗氷(そひょう):風速が強いとき(九州でも雲仙などで見られる)
③樹霜(じゅそう):霜と同じ仕組み
また、過冷却水滴=氷点下でも凍らない水滴で、少しの刺激で凍るんだよ。

(※3)≪ブロッケン現象≫
日本では古くから御来迎(ごらいごう)とか、後光(ごこう)と呼ばれて、

宗教的に崇められることもあるよね。

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