ゆうやけこやけの赤とんぼ♪
という童謡でおなじみの赤とんぼ。
暑さもひと段落する9月頃から、
みなさんのお近くでも
みられるのではないでしょうか?(※1)(※2)
実は、赤とんぼって
国内だけでも20種ほどいます。
「赤くない赤とんぼ(アカネ属)」や
「赤とんぼ(アカネ属)ではない赤いとんぼ」
もいて、結構ややこしいんです。
そんな赤とんぼの代表格といえば、アキアカネ。
なんと!このアキアカネ、
夏の暑い時期には、高い山の上で
「避暑」しているのですって!ご存知でしたか?
夏に高地で過ごす理由には諸説あるのですが
3000m級の山々まで飛んでいくものもあるそうです。
羽化するのは6月ごろ。平地の水田や沼などです。
そこから、あんな小さな体で
3000mもの高さまで飛んで行くなんて、すごいですね!
そして、羽化したてのアキアカネの体は
赤くはなく橙色をしています。
高い山の上で涼んでいる(?)間に成熟して
きれいな赤色の体になり
涼しくなった頃、平地にもどってくるのです。
まさにお山の上でバカンス?
これからの季節、アキアカネを見かけたら
遠くの山からおかえり!
と声をかけてあげてくださいね。
ちなみに、アキアカネには
ナツアカネというそっくりさんがいます。
真夏に平地で赤とんぼを見かけたら
ナツアカネかもしれません。(※3)
《サニーちゃんのお天気メモ》
(※1)アキアカネは個体数が激減しているという報告もあるのよ。ちょっと心配ね・・・
(※2)アキアカネは気象台の生物季節観測の選択種目の一つなのよ。
みなさんのおうちの近くでは、いつごろかしら?参考にしてね。
(※3)アキアカネとナツアカネの見分け方
そっくりなので、難しい!でも、一番確実なのは、胸の模様よ。
でも、これでは捕まえてみないと分からないわね。
トンボは比較的捕まえやすいと思うけど、観察したら放してあげてね。
(おうちで飼育するのは難しいです。)
☆宮本拓海 いきもの通信Vol.428「アキアカネとナツアカネの判別方法」
http://ikimonotuusin.com/doc/428.htm
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